カエルという名の天使

君に出会ったあの夏

なんて緑色なんだと思ったよ

それはほうれん草にも似た緑色

それは日本列島にも似た緑色


君はいきなり飛んできた

なんてすごい跳躍力だと思ったよ

それはアメンボの足にも似た跳躍

それは奈良の大仏を飛び越えそうな跳躍


君はふいに消えていった

ある晴れた日だったよ

それは道にこびりついて

それは黒くなっていた


ボクは君についてゆく

君と同じ緑色になって

君と同じ跳躍力で

君のいる天国へ

ボクは飛んでゆくよ


そうさボクは人間さ